虫歯(う蝕歯)は歯の表面から少しずつ広がり「エナメル質」から「歯髄」に及びます。
ごく初期の虫歯は痛みなどの自覚症状がないので気がつかない人が大半ですが、普段からよほど気をつけていないと気がつかない方がほとんどです。運良く虫歯を見つけられたのなら、速やかに治しましょう!
虫歯は早く発見する事が出来れば僅かな治療で治せます。
逆に言うと発見が遅くなれば治療期間が長くかかり、治療にとりかかるのが遅れたケースにおいては「歯の神経」を取ったり「抜歯」が必要となる事も珍しい話しではありません。
虫歯から歯を守るために最も確実な方法は丁寧なブラッシングとメインテナンスを受ける事です。
定期検診を年に一回受ける事で虫歯を初期の間に発見できるかもしれないので、ぜひ習慣化しておきましょう。歯を守る為にも、かかりつけ歯科医院を早めに見つけておけば安心です。
定期検診費用 | 3割負担の目安:3千5百円ほど |
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虫歯がない | 年に1回定期検診 |
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ごく小さな虫歯 Co~C1 |
経過観察またはレジン充填 |
症状:自覚症状はほぼ無い |
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大きくなった虫歯 C1~C2 |
レジン充填またはインレーにて補綴(ほてつ) |
症状:歯がしみる、噛んだら痛い、欠けたなど |
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虫歯が歯の内部まで進行 C2~C3 |
場合によっては抜髄(ばつずい)インレーやアンレー、またはクラウンにて補綴(ほてつ) |
症状:強い痛み、何もしなくてもズキズキ |
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ばい菌が歯の根に感染 C3~C4 |
抜髄が必要、または抜歯の可能性も有り 歯を残せた場合はクラウンにて補綴(ほてつ) |
症状:痛み、匂い、または歯髄壊死による無症状 |
もし、運良く虫歯がないのであれば、その後も年に1回定期検診を受ける事で将来の歯のトラブルを減らす事ができます。普段からの心がけ次第ではその後もずっとその状態を維持出来るかもしれません。
虫歯がなくても毎年、歯科検診を受ける事は大事です。
CoやC1といった「ごく小さな虫歯」が発見された場合は要注意です。
レジン充填(プラスチックを詰める)などの積極的な治療をおこなうかどうかは状況次第ですが、CoやC1といった小さな虫歯が将来的に成長して大きな虫歯となり得ます。
小さな虫歯は経過観察で治療せずに様子を見るケースも多いので、その後の経過は要注意です。
C2相当にまで大きくなった虫歯は金属やセラミックを使用した歯の補強が必要となります。
虫歯をハンドピース(歯の切削器具)で削り取り、高強度で高負荷に耐えうる材質で歯を補強します。
虫歯の大きさがC3近くまで達っしていれば、お痛みが出ているでしょう。
レントゲンなどで虫歯の大きさを確認した後、歯の神経を保護できるか出来ないかを判断します。虫歯ではなくて「食いしばり」や「歯ぎしり」で歯の痛みが出ている事もあるので原因は慎重に判断いたします。
抜髄(ばつずい)の可能性が高いです。
抜髄(ばつずい)とは、ばい菌感染した歯の神経をキレイに掃除する事です。
歯の内部洗浄や根の先端にたまった膿をしっかり取り除いておかないと何度でも再発しますので、場合によっては何ヶ月も治療期間がかかりますが、ここは頑張って通院しないと後々大変な事となります。
当院には歯の神経を治療する医療機器「マイクロスコープ」がございます。マイクロスコープとは、歯の中を顕微鏡でのぞきながら治療する機器で、高精度を誇る治療が可能です。
歯の神経を | 残せるか残せないかで治療内容は大きく変わる |
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患者様として気になる事は治療の痛みはあるの?だと思います。
当然ですが痛みを感じさせない治療を前提として全ての処置をおこないます。
麻酔をおこなう前に歯茎をしびれさせる「表面麻酔」をおこない、麻酔に使用する麻酔針は極細(33Gまたは35G)のものを使用するので麻酔時の不快な痛みは相当なレベルまで取り除いております。
ストレスを極力感じさせない治療をおこないますので、虫歯治療が憂鬱で歯医者に通うのが億劫だったとしてもご自身の為ですのでぜひこれを機会に当院への通院をご検討ください。